今週のトレード
ノートレード、ノーポジション
この企画ではバカラ村さんが自身のポジションを公開しているメルマガ「バカラ村のFXトレード日報!」でのトレードを振り返りながら来週に向けての戦略を教えてもらいます。また最後にはメルマガでの累計獲得pipsも紹介していきます。
材料難ならジリ上げしやすい米ドル/円
――夏枯れ相場でしょうか。動きが少ないですね。この1週間、メルマガもノーポジです。
明日(8月10日)の米CPI、24日からのジャクソンホール会合待ちでレンジですよね。ポジションを取りたいと思える通貨ペアも見当たりません。動かないのであれば、米ドル/円は金利差から買われやすくなるとは思うのですが。
「本邦勢がお盆の間に海外勢が円買いを仕掛ける」といった意見も見られますが、海外勢はむしろ金利差がある米ドル/円を買いたいんじゃないかと思います。
――昨日(8月8日)はイタリアの銀行課税強化やムーディーズによる米銀の格下げなどから、米長期金利が4%を割りました。
激しさはなかったですが、ジリジリとリスクオフっぽい動いた時間がありましたね。
「ドル円を142.80円で少額買います。ストップは141.75円に置きます」とメルマガも下書きしていたのですが、あと3銭届きませんでした。
――下書きまでして待っているんですか。ポジションを取るのも大変ですね……。
エントリーしてからメルマガを書くと、僕がエントリーしたレートと、配信時のレートの乖離が大きくなってしまう。それは読者に申し訳ないので下書きしてからエントリーすることが多いんです。
米ドル/円 15分足
ユーロ/円の158円、英ポンド/円の184円はいずれ上抜けへ
――次に142.80円まで下がったら買いますか?
クロス円が変な下げ方をしていたら、もう少し下まで待つかもしれません。
ユーロ/円の158円、英ポンド/円の184円は重いですが、昨日は下げ渋りました。「上値は重いが下げ渋る」ということなら、大きな流れは上なのでいずれ上がっていくだろうと考えています。
とはいってもユーロ/円より米ドル/円を買いたいんですが。
――なぜでしょうか?
ユーロ/米ドルのチャートが強く見えないんですよね。むしろ今月のレンジ上限である1.1040ドルあたりは売ってよさそうに見えます。
ファンダメンタルズ的にもECBは9月で利上げ打ち止めとなる可能性が出ていますし、インフレは落ち着いていないのにいいのかなと思いますが、それだけ景況感が悪いんでしょうね。
ユーロ/米ドル 日足
――日銀後、0.65%まで上がっていた日本の長期金利も0.6%を割ってきました。日米金利差は縮まらないですね。
0.6%を割ったのは、世界的に金利が低下したために日本も連れ下げしたのでしょう。
超長期の話になりますが、米長期金利は1987年を起点とした長期トレンドラインをブレイクしています。36年ぶりのブレイクなので、あくまでもチャートだけを見ればということですが、今後の米金利は上昇していくのではないでしょうか。
米長期金利(10年債利回り) 月足
過去の為替介入時間一覧
――金利といえば、最近では朝10時10分、日銀が臨時オペを行なうかどうかが注目され、投機的な値動きが起きやすくなっています。
時間に注目する手法は2011年ころにもありました。東日本大震災後、日銀が円売り介入を行なっていたころです。
今の神田財務官は「24時間365日、いつでもどこでも(介入できる)体制を構築している」「飛行機のなかからでも介入できる」と話していて神出鬼没ですが、2011年の介入は東京時間に入りやすかったんです。日本の輸出企業に買わせる目的もあったんだと思います。
――当時の記録を見ると、たしかに2011年の介入はすべて朝9時、10時台です。
だから東京時間が始まる前に米ドル/円を買っておき介入を待つ、という手法ができたんです。
介入が入らないことのほうが多いですが、入れば3円、4円は吹っ飛ぶ。リスクリターンを考えると悪くない手法でした。
政策金利は振り子のように動く
――介入であれ日銀オペであれ、パターンを見つければ稼げる、ということですね。
パターンでいえば、「政策金利は振り子の動きとなりやすい」という傾向があります。アメリカはインフレに対して早く大きく利上げを進めた分、次の利下げも早く大きなものになりやすいことになります。
来年とされている利下げが始まるときは、0.25%刻みではなくいきなり0.5%となるかもしれないし、0.25%となっても緊急利下げでさらに0.25%となるかもしれない。そんなイメージを持っています。
――それは何らかのショックが起きる、ということですか?
金融ショック的なことがいずれ起きて、利下げサイクルが一気に加速するのかもしれないですね。
「バカラ村のFXトレード日報!」2022年からの獲得pips
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