この企画ではバカラ村さんが自身のポジションを公開しているメルマガ「バカラ村のFXトレード日報!」(※9月末配信終了)でのトレードを振り返りながら来週に向けての戦略を教えてもらっていました。メルマガは9月末で終了しましたが、この連載は続きます。どうぞよろしくお願いいたします。
米CPIでドル安+不動の円安=クロス円高
――昨日(11月14日)の米CPIをきっかけに動きが出てきました。予想を下回ったことでドル安となり、ユーロ/米ドルは久しぶりの大陽線です。
CPI自体はそこまでサプライズではなかったので、ここまで市場が反応すること自体がサプライズだと受け止める人が多いようですね。
ドル安、そして「不動の円安」なので結果としてクロス円が上昇しています。今は「クロス円をどこで買おうか」と待っている状態ですね。
――クロス円のなかで通貨ペアはどれを選びますか?
まずは豪ドル/円でしょうか。豪ドルは対ドルで直近高値を超える間際。経済指標でサプライズがなければ超えてくるように見えるので、豪ドルは買い方向でいいのかなと。
また株式市場も上がっていて年末ラリーのイメージもはっきりしてきました。
――株式市場についても後ほど聞かせてください!
リスクオンであれば豪ドル/円でいいんですが……。最近は「リスクオンだから豪ドル/円の買い」とトレードしても思ったほど上がらないことも多い。
同じオセアニア通貨のNZドル/円でもいいように思いますし、どちらにするか迷っているところです。
クロス円は買いだが、仲間はずれ通貨ペアも…
――オセアニア通貨で迷ったときは豪ドル/NZドルが判断材料になりますか?
そうですね。豪ドル/NZドルも見ましたがレンジ相場のちょうど真ん中付近。今はあまり関係なさそうです。
いずれにせよ、今はクロス円の1時間足が買われすぎとなっているので、もう少し落ちてきたら拾うつもりです。そのときのチャートの形などから通貨ペアを判断することになると思います。
――クロス円のなかでもカナダドルだけは弱いです。
クロス円は全般、買い目線ですが英ポンドはファンダメンタルズ面から買いたくないですし、カナダドル/円もそうですね。
このところのカナダドルは米ドルと同方向に動きやすいため、ドル安・円安によるクロス円高のときは選択肢から外しています。
ドル円、152円台が注目される「4つの理由」
――米ドル/円は昨年高値151.94円に3銭届かず、米CPIで反落してきました。
大きく見て145円から152円のレンジ、取引するなら下げたところで買う、という目線は変わりません。ただ152円はやはり固いですね。
昨年高値であるのはもちろんですが、他にも152円台には重要な節目が集中しています。日足のチャネルライン上限であることは以前も話しましたが、月足でのチャネルライン上限も152円近辺にあり、さらにはN計算値のターゲットも152円台。
米ドル/円 月足
――これだけ集中していると抜くのは大変そうですね。
基本は押し目買い目線のままですが、152円台は売りでいいんだと思います。
逆に153円台に突入すると米ドル/円は新しい局面に入った、ということにもなります。
高値トライの日経平均、2022年の韻を踏むか
――今、取引するならやはりクロス円ですか?
そうなんですが、利上げサイクルが終了し市場参加者の利下げ期待が高まっていることもあり、CFDで株価指数を買ってもいいのかな、とも思っています。
――日経平均も高値トライが始まりそうです。今回こそ抜けるでしょうか?
以前はレジスタンスだった2021年の高値が10月はサポートとに役割を転換して上がってきているんですよね。
これは2022年安値からの反発と同じパターンなんです。「高値を超えられず反落→前回高値がサポートとなり上昇→高値をブレイク」というパターンですね。
もみ合いの期間が前回より短いですが、今回も韻を踏むとすれば年末ラリーに期待できそうです。
日経平均 週足