今週は手数が減っている
――今日は1月23日から25日までの3日分をまとめてお伺いしたいと思います。中国が春節で休んでいるせいか、米ドル/円はレンジ相場が続いています。
23日は値動きがとんでもなく悪かったです。この相場が今後も続く可能性もあるので、今まで違う打ち方を試していました。レンジ内を打ったりしてみましたが、どうやってもあかん。24日はいつものやり方に戻して厳選しながら打ちました。
24日、+45.9pipsですか。すごいですね。
厳選に厳選を重ねたので手数は少なかったです。体感としてはいつもの半分も打っていないです。
――通常だと1日にどのくらい打つんですか?
だいたい80発くらいですね。
僕もそのくらいですね。100発いかないくらいです。
順張りブレイクアウトトレーダーに試練の時
――24日の夜は米PMIで大きな逆V字を描きました。
めっちゃ動いていたのでやらなかったです。日銀のフラッシュバックが……(笑)。
動きが悪かったので僕もあまりやらなかったです。最近、すごいレベルが上がってるんですよね。僕は指標発表後も順張りで打つんですが、指標後の「抜ける・抜けない」の攻防で抜けなかったときのリバウンドが早い。めちゃくちゃ食らいます。順張りブレイクアウトトレーダーには指標後がすごい難しくなっています。
今のブレイク(下記チャート)もひどかったですね。
ブレイクしても一瞬で返ってきましたね。本当に「ヒゲが細い」(ヒゲが一瞬で完了し、ほぼ売買できない)。
1月25日 米ドル/円1分足
どっち?! プライスが止まってからも握るギャンブル
今週は朝も難しいですね。
振り落とす動きがあってから行くことが多いですね。「これ、もう切らなあかん」っていう動きをしてから抜けていく。一方では長い1分足が出て一発で行くことも多い。長い足に途中から飛び込むのはギャンブル要素が高くなるし、早くて大きいリバウンドを食らうリスクもある。飛び込んで抜けてくれてもムリして入ったエントリーだから握りきれない。いいことが何もない(笑)。
大きなレンジを一方通行で抜けて行くことも増えましたよね。そこに途中で飛び込むと「一方通行になるんじゃないか」と思っているので、ちょっと跳ね返っても切れずに損切りが遅れる。「握れない、損切りが遅れる、抜けても走らない」という三重苦ですね。
2pipsの逆行を耐えてギャンブルを強いられる
タイトに切るとダメなことが多いから、今までなら切るべき、嫌だなというところを握らないと勝てないし、行かないときは損切りが大きくなってしまう。コツコツドカンみたいになっていますね。
――平井さんは6pipsで自動逆指値を入れていると思うんですが、今はどのくらいの損切り幅になっているんですか?
3pips以内に収めたいんですが、今は3~4pipsくらいの損切りが増えています。2pipsくらいの含み損だとまだ切っちゃいけない場面が多いイメージですね。2pips食らって一瞬プライスの動きが止まって「次はどっちにいくか」とギャンブルみたいなことをやらされる。
順方向に行けばいいですが、逆の目が出たときには長いティックになることも多いので、即切りしても4pipsくらい食らってしまう。
利益が1.5pips乗って、もうひと伸びあるか、次の動きを見ようかというときもプライスが止まりますよね。今までなら逆に行っても0.8pipsくらいの利益は確保できたのが、今は2pipsの損切りになったりする。そこで切らないと一気に4.5pipsとか7pipsとか食らう。
――流動性が薄い、ということでしょうか?
薄商いなんだと思います。ティックもなめらかに更新されなくて、ドカッと動く・止まる・ドカッと動く、みたいな値動きの繰り返しです。
「押し目買い」への新たなチャレンジ
僕は今、初めて押し目買いを試していますね。振り落とされる動きが多くなっているので。
――みんなが振り落とされたような場面で買う、ということですか?
そうですね。上昇が継続すると思ったら浅く買っていくんですが、これだとギブアップ(損切り)が難しい。いちばんあかんのは(1)順張りで買う、(2)逆行して押し目買いになる、(3)さらに逆行して逆張りの買いになる、みたいなパターンですね。
あとになるほど反対方向へのブレイクの起点に近いところでの逆張りになるから逆行したときに大変なことになる。実際、1日1回は大変なことになっています(笑)。
僕の印象だと、押し目買いがいちばん難しい。押しの深さを予想するのは本当に難しい。熟練の神業です。これからの相場を生き抜くには、そういうこともやらなあかんのかもしれないですね。