「23時45分の指標は盲点」になりやすい
――今回は2日分をまとめての更新となります。まず先週金曜日(12月16日)はいかがでしたか?
朝9時台は+8pipsくらい取れていたんですが、10時台でボコボコにされてマイナスです。
僕は9時台にやっただけで+8.4pipsでした。
――夜23時45分に米PMIが出て50pipsほど急落しました。チェックしていなかったので慌てました。
45分の指標は盲点になりやすいですね。22時30分や24時は指標も多いので「あるか、ないか。あるなら何があるか」を見ているんですが、45分は盲点になる。
いきなり動いてびっくりすることがあります。「あ、指標だったか」と。だから30分に1回は指標や発言の予定をチェックするし、気づいたら友だち同士で「3分後に○○が出る」とLINEを送りあうようにもしていますが、誰も気づいていないこともある(笑)。
12月16日 米ドル/円1分足
「キリ番」の手前で入る
――昨日(12月19日)はいかがでしたか?
朝と、あとは夜に少しやったくらいで、+1.7pipsです。
僕も朝と夜で+22.7pipsです。「キリ番」(○円ちょうどなどキリのいいレート)や「今日の高値」など大きな局面だけに絞って、なんとか取れました。
夜は日付が変わって上がったところですか?
そこです。137円のキリ番が逆張り・順張りでさっくり取れました。137円は3タッチくらいしてもなかなか抜けなかったんですが手前から入っていたので負けはせずに切れて、最後に行ってくれました。
「やらない側」に回ったほうがいい相場
昨日は瞬間的な値幅がめちゃくちゃありましたよね。出来上がったチャートを見ると大して動いていないのにティックレベルでは値幅が大きくて入るのが恐怖でした。
――ティックが飛ぶ、みたいなことですか?
それは12月に入ってからずっとそうなんですが、レンジの幅が大きいっていうイメージですかね。
幅が大きいし、レンジをローソク足2、3本で埋めるのが普通なのに1本で埋めに来る。もっといえば数ティックで埋めてしまうから切るのが遅れるし、握りにくい。
値動き自体はゆっくりだし、難易度は高いですね。「やらない側」に回ったほうがいいプライスアクションでした。
チャートを見ると取れそうなのに、プライスアクションはやらないほうがいい動きをしていましたね。ジュンさんを前にしていうのも恐縮なんですが、初心者と上級者を分けるのは「プライスアクションを見て勝てる・勝てないの判断ができるかどうか」だと思うんです。プライスアクションを見て「今日はやめとこ」と思えるかどうか。
「技術が高いがゆえの負け」もある
難しいのは、「やったらあかん」と思うような相場でもトレード技術が上がってくると「やりよう」が見つかってしまう。ジジさんもこういう相場で打って打って打ち負けることがあるんですが、「技術が高いがゆえの負け」なんですよね。
ジジさんにせよジュンさんにせよ、「こんな相場でそんなに勝つの?」と思うことがあるのは、閑散とした相場でも思い切りいける技術があるからですよね。僕はジジさんやジュンさんより手を引くのが一段階早い。
こんな相場でも取れてしまうときがあるのは罠でもありますけどね。
上をめざしたからこそ負けることがある、っていう。僕らがやらない相場でも戦い、結果として打ち負ける日もある。僕が解説するのも僭越ですが、ジジさんやジュンさんたちがしているのは別次元の勝負ですよね。