当日高値とキリ番のブレイクをシンプルに
――今回は2日分をまとめての更新となります。まず先週金曜日(12月23日)はいかがでしたか?
朝に勝っていたのが夕方にマイ転し、夜も取り返せず-13.3pipsでした。
僕は朝しかトレードしていなくて+7.5pipsです。夜はラジオNIKKEIさんに出演させてもらいました。
――ちょうど平井さんがラジオで話しているときに米PCEが発表されました。
その2分後、当日高値の132.81円をブレイクしたんですよね。ロングで入り、133円手前でゆらぎだしたので132.96円で決済しました。
見ていたら入りたかった場面ですね。
平井さんが前回話していたように薄い相場でのブレイクはぶっ飛ぶこともあるので再び133円を試しに行ったところではロングを入れて、10pipsくらい取れました。ただ、ヒロセ通商はスプレッドフィルターにかかって入れなかった。入れていれば、ここで公開する数字も少しはマシになったんですが。
12月23日 米ドル/円1分足
トレードの「ファクターを絞る」
――平井さんが出演されたラジオも面白かったです。
「ファクターを絞る」という話、わかりやすかったですね。やるべきことが明確になったんじゃないですかね。
平井さんが絞っているファクター
- 取引通貨ペア=米ドル/円
- 取引スタイル=スキャルピング
- 取引手法=順張り
23日は朝しかトレードしなかったですが、忙しくても流動性が低い時期でも、自分が得意とする時間だけは絶対に見ようと思っているんです。連続性というか、1年間ずっと見続けてきたイメージが崩れるのが怖い。だから朝だけは絶対に見ます。
大きなロットで取引する「張る力」が最初からある人は少ないし、才能と慣れ、それに自信が必要。僕も最初から張る力があったわけではないし、自信をつくるためにはひとつのことを続けるのも大切ですよね。「できるやろ、これだけやってきたんやから」っていう自信をつくらないと、「張る力」が育たない。
朝でもダウオープンでもロンフィク(ロンドンフィックス、25時)でもなんでもいいんですが、ひとつの時間に集中することで見えてくるものが必ずあるんですよね。
薄い相場には「攻略」の要素もある
――昨日(12月26日)はいかがでしたか?
ノートレードですね。
僕もノートレです。
スプレッドがずっと開きっぱなしでしたね。僕はそこまでやらないですが、クリスマス前後などの流動性が低い時期は「傾向」があったり、「攻略」しやすい相場でもあるんかなとは思います。
チャートだけで勝てるようになり、その上に「傾向」や「攻略」が加わると爆発力がつく。チャートだけで入っても「傾向」が加わることで握る根拠ができるから利益確定も大きくできますよね。
「10時10分」と「10時15分」
この1か月くらい、10時台の調子がいいんです。10時10分に日銀が指し値オペを入れてくることがあるし、10時15分は中国人民銀行が人民元の基準レートを発表する。それで動くこともあります。
仲値でボラが出ると、10時30分くらいまでボラが残ることもありますよね。仲値でチャートの左側に大きな波形ができると、それを吸収し終えるまでに時間がかかるから、ということもあると思うんです。
相場が動かないときは「傾向」や「攻略」の要素を探してみてもいいかもしれないですね。