今週のトレード
ユーロ/米ドル買い@1.0565(9月27日)→損切り@1.0495(9月28日)
損益-70pips
この企画ではバカラ村さんが自身のポジションを公開しているメルマガ「バカラ村のFXトレード日報!」(※9月末配信終了)でのトレードを振り返りながら来週に向けての戦略を教えてもらっていました。メルマガは9月末で終了しましたが、この連載は続きます。どうぞよろしくお願いいたします。
1日3時間のチャート分析は多いか、少ないか
――メルマガの配信が終わりました。2022年初から1640pipsを獲得しました。おつかれさまでした!
メルマガが終わって、相場を見る時間がだいぶ減りました。この数日は1日3時間くらいしか見ていません。
――充分多いです…。
僕としてはぜんぜん少ないですね。兼業トレーダーの人は普段、このくらいの時間しか分析できずにトレードしているんですよね。大変だなと思いました。
昨日は最後にJOLTS(米雇用動態調査)の結果だけ見ようとチャートを開いていたら150円に乗せてからの急落。しばらく離れられなくなりました。
介入なら上値は重く、介入でないならジリ高へ
――介入だったのかどうか、議論が分かれています。
初動の急落では介入かと思いましたが、それにしては反発が強すぎますよね。
――147円台まで下げたものの2分も経たずに149円台へ戻しました。
本気の介入であればもう少し下で停滞したでしょうが、少額の介入だったのかもしれませんし、よくわかりませんね。
介入ではなかったのならゆるやかに150円台へ上がっていくのでしょうし、介入だったなら上値は重くなりつつも数日中に再度の介入がなければやはりまた150円台をめざすのだと思います。
米ドル/円 1分足
米長期金利は5%台ヘ?
――この数日、米金利の急騰、そして株価の急落が目立ちます。米長期金利は4.8%台に乗せて5%との声も聞こえてきました。
以前に超長期の下降トレンドラインを上抜けてトレンドが転換したという話をしましたが、トレンドの変わり始めは動きが早くなるパターンですね。
目先は5%で抑えられるかもしれませんが、抜けてきたら次のターゲットはリーマンショック前の高値5.3%あたり。当時は4.2%と5.3%の間でのレンジが1年半くらい続きました。今回も5.3%と昨年10月高値4.3%の間で1年半くらい推移するのかもしれません。
米長期金利(米10年債利回り)
「上がるはずが上がらない」が示唆すること
――5.3%となるとドル高が進む余地はまだありそうですね。
金曜日(10月6日)は米雇用統計だし、来週月曜日はアメリカが祝日で3連休となります。そのため週後半からドル高が一服して調整が始まるイメージを持っていましたが、ドルストレートのチャートを見ると調整がもう始まっているかもしれませんね。
――というと?
一昨年までよくあった天底のパターンで「本来なら上がるべきところで上がらない」と天井になり、「本来なら下がるべきところで下がらない」と底になるというものがあります。
それが今、英ポンド/米ドルやユーロ/米ドルの1時間足や4時間足レベルで見られるんです。
英ポンド/米ドルはサポートだった1.21ドルを割って今度はレジスタンスに転換するはずでしたが上抜けてきました。ユーロ/米ドルの1.0490ドルも同じです。「本来なら下がるべきところで下がらない」のは短期的な底打ちシグナルかもしれません。
英ポンド/米ドル 1時間足
ドルストのなかでも豪ドルは売りたい形に
――つまり、いったん底をつけた可能性がある、と。
そうです。イメージよりは少し早いですが、調整が始まっていったんドルが売られるのかもしれません。ただ日足レベルの大きな流れはドル高なので、調整したところはドルの買い場だと思っています。
――通貨ペアでいうと?
豪ドル/米ドルは落ちそうなチャートに見えますね。
――でも豪ドルのIMMポジションは8.6万枚と大きく売りに偏っています。
2021年後半も同じくらいの水準まで売りに偏っていましたが結局は下に抜けていきました。気にはなりますが、売りを躊躇するほどではありません。
日経平均はもう一段の下落も
――株価についてはいかがですか。日経平均は3万円割れが視界に入る水準まで下げてきました。
安値を下抜けましたし、MACDもゼロラインより下にあり下がりすぎの水準までは距離があります。そのため、まだ下落余地はあると見ていますが、そこは買い場かもしれません。
10月下旬からは株価が上がりやすい時期だし、来年には米大統領選が控え「大統領選前年は株価が上がりやすい」というアノマリーもあります。もう一段下がってからレンジっぽくなり年末に向けて上がっていく――そんなイメージです。
日経平均先物 日足