今週のトレード
英ポンド/米ドル売り@1.2145(3月14日)→損切り@1.2125(3月14日)
損益 -20pips
米ドル/円売り@134.20(3月15日)→利益確定@133.50(3月16日)
損益 +70pips
米ドル/円売り@132.35(3月21日)→建値決済@132.35(3月21日)
損益 ±0pips
この企画ではバカラ村さんが自身のポジションを公開しているメルマガ「バカラ村のFXトレード日報!」でのトレードを振り返りながら来週に向けての戦略を教えてもらいます。また最後にはメルマガでの累計獲得pipsも紹介していきます。
不安を連鎖しにくくした「ポジションの偏り方」
――SVB(シリコンバレーバンク)の破たんからクレディ・スイスの合併へと金融システム不安が拡大しました。ただ、日足で見るとそこまで大きな値動きではないですね。
金融当局の対応が早いことに加え、「ポジションの偏り方」も市場へのインパクトを弱めたのかもしれません。
――ポジションの偏り方……?
今回のスタート地点は、SVBをはじめ銀行が持っていた米国債の価格が下落したことでした。SVBは含み損が大きくなりすぎて経営破綻につながりましたが、それがリスクオフをもたらし米国債が買われました。つまり米国債の低下で困っていたはずの銀行の含み損がSVB破たんで縮小したわけです。
普通のショックだと1行の破たんが他行の含み損拡大につながりスパイラル的に拡大していきますが、今回は連鎖しにくいパターンだった、ということですね。
――金融危機は回避されたと考えていいのでしょうか?
リーマンショックのときはベア・スターンズ破たんの半年後にリーマン・ブラザーズが破たんしました。リーマンショック級の危機が起きるとは思いませんが、まだ注意は必要でしょう。コロナバブルで買われた米国株の損切りがまだ終わっていないとすれば、少し大きめのリスクオフが起きる可能性はあるでしょうね。
米長期金利の下ヒゲに警戒
――今夜(3月22日27時)はFOMCです。コンセンサスは0.25%利上げですね。
今回か、遅くとも次回で利上げサイクルは終了するのでしょう。だとすると米ドルが売られやすくなるし、実際にチャートからも米ドルは弱くなっています。
――ドル売り継続ですね。通貨ペアとしては?
先週も話したとおり、米10年債利回り(米長期金利)が下がっていくなら相関性が強い米ドル/円の売りでいいと思います。金融システム不安などでリスクオフが強まり米ドルが買われたとしても、円高にもなると思うので。
――メルマガでは先週、2度続けて米ドル/を売っていました。3月15日の売りは70pipsの利益となり、昨日(3月21日)は建値ですぐに手仕舞いましたね。
米ドル/円 1時間足
クレディ・スイスの合併が発表された直後、米長期金利は長い下ヒゲをつけて、いったん反発の気配があります。下ヒゲをつけたのは何度も跳ね返されたゾーンです。米長期金利が上がるなら米ドル/円も133円から135円台程度まで戻すかもしれないと思っています。かといって買うかといわれると頭を抱えてしまうんですが……。
米ドル/円 1時間足
――そんなに悩みますか。
「3月最終週から4月第1週のドル買い」に警戒
季節性もあります。来週は本邦勢の年度末。例年、3月最終週から新年度に向けたドル買いが入りやすく、4月第1週くらいまで続きます。
――米ドル/円以外では?
メルマガでポジションを取るべきだったと反省しているのが英ポンド/米ドルです。先週、1.20ドルの節目と21日移動平均線でサポートされました。買おうと思っているうちに上がってしまい、昨日も4時間足のサポートラインとなる1.22ドルと21移動平均線まで下げてきたのですが24時を過ぎていたことから「こんな遅い時間にメルマガを配信するのは……」と躊躇しているうちに上がってしまった。
英ポンド/米ドル 日足・4時間足
――もったいなかったですね。ただ、メルマガの成績は好調で、昨年末からのドローダウンを挽回しつつあります。3月もここまで275pipsを獲得しています。
いいですね。この調子を続けていけたらと思います。